ザ・リッツカールトン京都の地下1階にある『水暉』(みずき)の天ぷらカウンターの予約が取れたというので、いそいそとお腹を空かせて出かけました。
ミシュランの星1つを獲得したのはこの天ぷらだったはず。確か8席のカウンターです。朝食をたっぷり食べたことですし、一番軽い『香妃』(こうひ)というコースをお願いしました。
先付け、サラダ、天ぷら10品、ご飯という内容です。
食材を大きなお皿に盛り付けて見せてくれて、シェフが始まりの挨拶をしてくれました。
私的には舞茸とカマンベールチーズが楽しみです。
ワクワクしますね〜!
先付けは、落花生豆腐とホタテの煮物を盛りつけたもの。落花生豆腐にトッピングされたクコの実の紅が可愛い仕様になっています。
サラダは天ぷらの途中で出てきたかもしれません。今となっては記憶があやふやです。
塩の説明がありました。右から、アルゼンチンの海塩(あのウユニ塩湖の塩)・淡路の藻塩・黒七味入り塩・抹茶塩の4種類です。
まず最初は海老の頭からスタートでした。私はタイムラグがあって、皮というか鱗揚げもついた白身の魚でした。鯛の仲間でしょうか?甘鯛?忘れました(苦笑)
天ぷらというのは少量の素材が衣のなかにぎゅっと濃縮されていて、こうやって通し揚げでいただくのが一番美味しいですが、写真にとると同じ色になってしまうので悩みます。美味しさが表現できないもどかしさがあります。
そういうことで、写真はほどほどに食べることを優先させてくださいね。
蓮根
厚みがあってホクホクで、決して柔らかくなく歯ごたえがなんともいえません。
カマス
厚みがすごい!大きなカマスです。
アワビ茸
おうちでは食べない茸なので珍しく、少しこりっとした歯ごたえばかなり美味!
帆立
内に閉じ込められた旨味が、噛むごとにじわっと出て来ます。貝って少し加熱すると旨味が増しますね〜
舞茸
これは実に美味しい仕上がりでした。舞茸が特別美味しいと感じるのは少ないのだけど、ここのは美味しかった!
カウンターを撮るフリをしてシェフをこっそり隠し撮り(笑)
食材の下ごしらえをし、都度油の温度を確かめて、粉の準備をして気合いを入れて揚げていました。揚げた天ぷらを食べやすいように切るときも見事な包丁で一気にサクっと切っていきます。
目の前に運ばれてから写真を撮って口に入れても、口の中を火傷するほど熱いです。
少々猫舌気味なのですが、口の中の皮は数日で再生しますので大丈夫。それよりも美味しさをいただくことを優先しなくては!
カマンベールチーズ
中がとろりとして熱々で・・・この日何度目かの口内火傷です。
零余子(むかご)
むかごご飯で有名なはずですが、最近はあまり見かけなくなりました。自然薯(山芋)の葉の付け根にできる球状の実です。
穴子
確か熊本からの穴子でした。大きめの穴子で、念のために骨切りをしてあるのだそうです。骨なんか全然感じさせずにふっくらと優しい身でした。
さつま芋
最後はデザートにしてもよいくらい甘くてしっとりとしたさつま芋でした。
これは実に印象深い味です。
ご飯は鮭とイクラの五編にしました。
お漬物が美味しくて、午後は錦市場に買いに行きましたよ!
さて、ちゃんとしたデザートはピエール・エルメのバニラと抹茶アイスです。
クリームのコクがちょっと違うなぁという感想でございます。いつもはアイスクリームは一口だけなのですが美味しくて半分も食べてしまいました。
10種も食べたのに胸焼けしない美味しい天ぷらでした。
シェフに聞いたところ、紅花油を使用していると言うのです。それでお腹が苦しくないのですね。良いこと聞きました。
多くの天ぷら店では、太白胡麻油というのでしょうか白っぽいごま油を使っているところが多く、すごく美味しいのだけど私にはちょっとヘビーなのであまり数を食べることができません。紅花油だといくらでもイケる!とちょっとおおさげに宣言してみました(笑)
美味しいものを食べると笑顔が絶えません。心地よいサービスと安心の材料、美味しい食事というのは実に楽しいものです。再訪したいなぁと心から思えるお店でした。
天麩羅 水暉
Website:http://www.ritzcarlton-kyoto.jp/restaurant/mizuki.html
営業時間:11:30〜14:30、 17:30〜21:30
定休日:無休
予約番号:075-746-5522 (予約受付時間9:00〜18:00)