一度ホームメイドのパンを食べると病みつきなります。それは焼きたての美味しさを知ってしまうからで、パン屋さんののパンに負けない魅力があります。
最近は美味しいパン屋さんが近所にあるので、滅多にパンを作らなくなりましたが、ふと何かの拍子に焼きたてのパンの味や香りを思い出してしまうことがあります。
ここ数日焼きたてのパンのことが頭の中をかすめます。ああしてこうやって・・・で、意外に簡単!できるじゃん?!と思うことが多くなってきました。
食べたい気持ちが強くなると、なんでも簡単に思えます。
パンの味って何に一番左右されるかご存知ですか?バターや塩も影響あるけど、一番の決め手は『粉』です。
小麦粉に含まれるグルテンの強さ・香り・味などでパンの味が違ってきます。食べたいパンに適した粉を選ばなくてはなりません。
今回はそれを逆に考考えて、入手できる小麦粉を使って作れるもの・・・スーパーに売っているパン用の強力粉で美味しく作れるバターロールや菓子パンを作ってみましょう!
どこかにパンの黄金レシピがあったはず。以前は美味しいパン屋さんが無い環境だったのでよくパンを焼いていたのですよ。試行錯誤して作ったオリジナルレシピがあるんです。
確かパンのレシピは、菓子パンレシピと私が勝手に言っているバターロールや惣菜パンの生地レシピの他に、バゲット、蒸しパン、食パンなどのレシピを作ったと記憶しています。
オリジナルレシピを作るほどですから、その時はかなり試行錯誤したのですが、出来あがってみれば他の人のレシピとそうたいして変わらない配合になってしまいました。
6個〜8個ほどの少量のパンのレシピですから大差がないのは当たり前!ただちょっぴり私なりの拘り(こだわり)があったりしますのでそれも披露いたします。
今回ここには今日作った『菓子パン』レシピを紹介します。おうちにあるもので簡単にできますからよかったら参考にされてください。
基本の菓子パンレシピ
まずは
材料 8個分
強力粉...200g
ドライイースト...小さじ1.5
砂糖...20g
塩...ひとつまみ
■卵液...20g (卵をよくかき混ぜたもの)
■牛乳...50g
■水...70g (■印は合計で140gにし、Mixしておく)
無塩バター...20g (1cm角に切る)
*艶出し用 卵液 と水か牛乳(もしあれば)をMixしたもの...大さじ1
【材料メモ】
・■印の液体は、わたしは計量カップを計りに乗せ、順番に足しながら入れていきます。たまにぴったりの量が入らないときがあるのですがドンマイです。例えば牛乳23g入ってしまったら牛乳を47gにするとかで3つの合計が140gになるようにすればよろしいのです。
・バターは無縁バターを使ってください。うっかり買い忘れたとか(今日の私みたいに)どうしても無い場合は、普通の有塩バターでも大丈夫です。この場合は塩は無しにしてください。
手順
今回は材料を混ぜて生地を作るために、『こねる』機能がついた餅つき機を使うことにしました。
理由は、ホームベーカリーが無いことと、手で捏ねるのはできないからです。
手ごね、出来ないというか、したことないんですよ。とっても不器用なのでたぶん無理だと思うのです。ホームベーカリーで一次発酵までやってから、手で成形して二次発酵に進むという方法をとっていたので、ホームベーカリーが無い今、餅つき機がこねる作業をやってくれるというので挑戦してみました。
- 餅つき機の指定ケースの中に、粉を入れる。山のように中心をこんもりと盛り上げるのがポイントです。
- その粉の中央に指で凹みをつけ、ドライイーストを乗せ、続いて砂糖を乗せる。
- ドライイーストになるべく掛けないように、粉の山の端に沿ってぐるりと塩と卵・牛乳・水を合わせてよく混ぜた液を回しかける。
- 餅つき機の『こねる』をスタートする。3分ほど経過したら一度スイッチをオフにし、バターを入れて再度スイッチをオンにして10分間こねる。
- こねてまとまった生地を打ち粉をしたところにそっと置き、グーに握った手で静かに押しながら軽く空気抜きをしてひとつにまとめてボールに入れる。霧吹きで水を吹き表面が乾かないようにする。発酵機能のあるオーブン・や発酵機能付き炊飯器などで1次発酵を行う。30分前後でふっくらと最初の大きさの2倍くらいに膨らむ。発酵は温めた電子レンジを使ってもできる。
- 膨らんだ生地を8等分してそれぞれを1度丸めてから、好きな形に成形する。(過去にはこんなハムロールも作りました)
- オーブンの天板に並べ、生地の表面が乾かないように霧吹きで水を吹き、20分を目安に2次発酵させる。
- オーブンを180に設定し、余熱がおわったら表面にドリュール(卵液)を塗ったパンを入れ、15分を目安に焼きあげる。

2次発酵が終わって表面にドリュールを塗ったバターロール
餅つき機でこねるのも簡単でした。材料を入れて蓋をしてスイッチを入れるだけですからね。
ただし、材料の入れ方にコツがあるので気をつけています。
ドライイーストと砂糖はくっつけて置いてもOKです。砂糖がイースト菌を活発にさせるはずです。逆に塩はドライイーストに直接かからないようにします。どうせ全部Mixするのだからとも思うのですが、なんとなくそうしたほうが発酵の具合が良いと思います。
バターは小さく切っておき、一通り粉を水分が混ざり合ってからあとで投入したほうが良いみたいです。
オーブンは余熱して高温でさっと焼き上げるほうがふっくらと仕上がります。
丸く作ったのは、何か具を挟んでサンドウィッチにしようかと思っているからです。バターロールの形も作ってみました。
これはハムロール!ドリュール(卵液)を表面に塗ってからマヨネーズをトッピングしました。
ふかふかに焼きあがりました。失敗しなくてよかった、よかった!
パン焼きで大切なこと
材料8等分と書きましたが、ほんの気持ち程度に小さめのパンになります。6等分ですと普通の大きさになります。ただ、8等分だと2個食べることができるので私はたいてい8個作ります。2個食べたという満足感が得られますので当分は8個でイってみたいと思います。
やっぱり焼きたてのパンは美味しかったです。久しぶりに焼いたけど、失敗しなかっただけでなく、成形なども案外覚えているものだなぁと感慨深いものがありました。
今日の粉は日清の『カメリヤ』というパン用の凡用品を使いました。お惣菜系のパンを作るならこの粉は合っていると思います。1kg入りを買ったので、あと3回焼くことができます。打ち粉にも使うので、全部で4回ほど焼くことができます。
さて、パン焼きのポイントですが、何と言ってもこの2つを気をつけていただきたい。
- 計量
- 温度管理
大雑把な私でも、計量はきっちりいたします。
パンて結構繊細なのです。コツをつけめば簡単なのですが、滅多に作らないからせめて計量はきちんとしなくちゃ!
そして発酵も温度管理が大事ですし、焼きあげるときも温度には要注意です。熱々の高温でさっと焼き上げるのが好みです。
今回はレシピなので、パン焼き初心者の人の参考になればと思います。
作らない人には、結構テクが必要なんだと思いながら食べていただきたい!
おうちで作るパンってとっても愛情が篭っているものなのです。