正式には、キュイジーヌ フランセーズ サンセリテ という店名なのかな。
キュイジーヌ フランセーズ って、フランス料理屋っていうことだろうから、やっぱり店名は『サンセリテ』だけでOKだと思います。
店主側からすれば正式な名称で呼んでほしいだろうから、これでも少し悩んだのですよ。まぁ、些細なことだからあまり気にせず行きましょう!
さて、ポークリヨットと一口齧って、「ほぉ〜」と一声出て、アオリイカのサラダを食べてニコニコとご機嫌度がアップし、次に運ばれたのがスープです。
新ごぼうのポタージュ
表面が泡立った今風のスープです。一口飲んで、軽いと思ったのですが、二口目、三口目と進むとだんだん重くなります。わずかに渋みとコク、そして牛蒡の香りがします。
スープをよく見ると、茶色のつぶつぶも見えて、ごぼうの皮が入っているのかと思いました。
小さなスプーンに添えられた小さな自家製クルトンは、表面に牛脂を纏わせていて、スープに投入すると、喉越しになんとも言えずよいハーモニーとなっています。
思い出さなかったけど、記憶にあるブランデーだから何かアルコールの味がしたような・・・。気のせいかもしれません。
魚料理
市場からの鮮魚(鱸とイサキ) そら豆 筍とホタテ貝のリゾット
通常メニューは、筍と桜海老のリゾットなので、他の人のお皿はピンク色の桜海老がトッピングされていて、彩のよい一品でした。
鱸(すずき)とイサキは皮の色もよく似ています。わずかに身の繊維に差があるかなぁって感じました。皮がぱりっとしていて美味しかったです。
一番上にトッピングされている緑色の柔らかい芽は、春のフランスで1ヶ月だけ収穫する貴重なものだそうです。長い名前を教えてくれましたが、覚えられず。。。。
筍はその日の朝に裏の竹林からシェフが自ら掘ったもので、糠で下茹でしてると聞きました。
もし、フランスに筍が生えていたとすると、フランス人は絶対に食べているはず。では、フランスでは筍を糠を使って下茹でしているのだろうか?そういう疑問が頭を過ぎったと同時に口から出てしまいました。えっと・・・笑ってごまかすしかないですね。
肝心のお味は、優しい味だという印象なのですが、根底にシーフード系の出汁がしっかりとついていて、結構塩気も感じました。押し麦のプチプチ感も楽しみました。
肉料理
松阪牛の一皿 新じゃがいも ヤングコーン ハニーマスタードのソース
焼き方はミディアムでお願いしました。
この日の部位は、『いちぼ』の部分だということです。
仔牛を3日間煮込んでフォンをとり、それをベースに蜂蜜とマスタードを加えたソースです。アクがなく、とても滑らかなソースに仕上がっていました。
やっぱり松阪牛はジビエだなぁと思いながら、透明感のある、でもコクのあるソースを絡めてうなづきながら無心で食べました。
気がつけば誰も話しをせずに夢中で食べてましたよ。
付け合わせの野菜も肉を邪魔することなく、ちょうどよい状態でした。
お皿に残ったソースを、フランスの粉を使った自家製の丸パンで拭って残すところなく食べました。
デザート
いちごのバンシェラン・グラッセ
木苺のジェラード、クリーム、近所のフレッシュ苺などの一皿です。
ですが、私はもうお腹いっぱいで、ほんの一口味見をしただけでギブアップ!
修行が足りませぬ(涙)
卯晴のティーセレクション
紅茶はサンプルの匂いを確かめてから選べます。
ハーブティもあったけど、私はやはりコンサバです。
キャンディセイロンと名前のついた、少しフローラルな香りと甘みのあるセイロンティを選びました。
プティフール
クリームにオレンジソース(他の人はマンゴーソース)、マドレーヌ、アプリコットの自家製ショコラです。
この自家製ショコラ、とっても美味しかったです。
くちくなったお腹を摩りながら、シェフにお見送りされてお店を後にしました。
実に満足なひとときでした。
シェフもお料理を運んで、テーブルで説明をしてくれますし、何よりも大人しめの味が私にとって食べやすいのでたくさん食べることができました。
流行もさりげなく取り入れて、でもちゃんとソースはフレンチの手法の一皿でした。
メニューは月1で変わるらしいので、また来月伺います!待っててね〜!
キュイジーヌ フランセーズ サンセリテ
住所:住所松阪市下村町字坊山1964−5
営業時間:11:30〜15:00 18:00〜22:30
定休日:水曜日 第1火曜日
ウエッブサイト:http://sincerite-0215.com/