2万歩を歩いたご褒美なのか、夜は『浜秀』で集合!と相成った。
って、浜秀ってどこ? 博多は知らない場所ではないけれど、未訪問のお店はわかりません。
そこですっと取り出したスマホ!にやりと笑って、神アプリ【Google Map】を開きました。場所が特定できれば、案内を使って迷わず行けるはず。NYのクイーンズで迷子になった時もこのアプリが助けれくれましたもの。
経路案内で確認すると・・・おぉ、宿から9分。タクシーで9分とは近いです。徒歩で所要時間を調べてみると、11分。たった2分の差ですから、メンバーはみなさん徒歩を選択されました。20000歩ほど歩いた後だもの、11分くらいは大したことない。
ということで、痛む足でギクシャクと歩いてたどり着いた浜秀です。
西中洲という小さな飲食店の多いエリアに、車が侵入できない路地に、浜秀はありました。
京都の路地を思わせるエントランスです。
奥のテーブル席に案内されました。綺麗な木目のテーブルは桜材だったようです。中央には網がありますが、何か焼くか炙るか・・・ドキドキします。
さ、いよいよ食事のスタートです。
前菜
冷静が2種です。
海老と野菜の炊き合わせ
海老は鮨屋で使うようなさいまき海老でしょうか。美味しそうですが、海老NGの私はそっと外して、野菜だけいただきました。野菜の質感を損なわない火の通り、出汁をたっぷり含んで気分がぐんぐん上昇します。
ジュンサイ
酢の物だと思いますが、酢がギリギリまで抑えられている上品なお味でした。
新鮮で活きの良いジュンサイをプチプチと噛みながら、この小ささといい、5月のこの時期といい、貴重なものであるのがわかっているので顔がニヤけるのを抑えられません。
雨上がりのサウナ状態での2万歩の後ですから、特に口当たりがよいのだとは思いますが、シェフが神様に見えました。
お造り
6種類の盛り合わせです。
新鮮さと技術を表現する一皿です。
刺身は、魚を切っただけと思われる人も居ますが、なかなかどうして!刺身こそ職人の技量が試される一品です。
厚みや断面の状態、温度や大きさまで計算し尽くされたものが美味しいお刺身です。
魚の身に包丁を当てて切り出す時にどれほど勇気が必要か、素人の私はそう思いますが、迷わず包丁を引けるようになるまでにはさぞ修行を積んだことでしょう。
最初に飲み物をなかなか決められなかった私に、どこからか白ワインが届けられ、開栓されて注がれました。
甘みが少なく後口にかすかなハーブの香りが漂う、飲んだ記憶のないワインでした。
まず私が最初に口に運んだのが、蒸し鮑(あわび)。久しぶりの鮑をゆっくりと咀嚼して、次に口に運んだワインとの相性のよさにご機嫌です。
周りの人はおしゃべりで盛り上がっていますが、気にすることなく堪能させていただきました。
筋のないとろけるトロも、コリコリのヒラメや鯛も次々に食べ、最後にとっておいたのは烏賊の雲丹詰めでございます烏賊も雲丹も地元獲れですよね。
ふっふっふ。私はアルコールをあまり飲みませんので、少量ずつちびちびやらせてもらいます。結界を張ってもよいのですが、社会性も重要ですから、時々は会話に加わりつつ、味の記憶を刻んでいきましょう!
焼き物
鮑の網焼き
大皿に山盛り出て来た白いもの。朝仕入れた鮑ということです。
万願寺唐辛子添えです。
七輪が運ばれ、ワインは新しいボトルが開栓されて注がれます。さっぱりとした辛口で、私はこれのほうが好きだなぁと思っていたら、ブルゴーニュの白ワインだと説明されました。
ワインを飲んでいると、店員さんが鮑を焼いてお皿に乗せてくれました。
ちょうど良い加減に炙らないといけないので、お客様は手出し無用なのだそうです(笑)黙って食べるだけで良い!
3種類の薬味は、右から『肝醤油』『雲丹醤油』『山葵(わさび)』
肝醤油はもちろん鮑の肝、山葵はすりおろしたものと刻んだものを混ぜていました。雲丹醤油にはドキドキしましたが、食べ比べてみると、山葵が一番好みでした。わずかの差で次点は雲丹醤油でした。
写真が多いので、続きは次の更新にさせてください。
ーーー続くーーー