食べてばかりだねとよく言われますが、本当に食べてばかりの毎日です。
食べ疲れて一息いれているところに、「今月のサンセリテには行った?」と少しばかり催促するようなメッセージが届きました。
ふふふ、お任せください。ちょうとメッセージが届く前日に、予約をしたところです。
サンセリテは予約時にどのコースにするのか伝えなくてはなりません。前回は贅沢にも松坂牛が入ったコースを食べましたが、前菜に松坂豚のリエットが出てとても美味しくて感心しましたので、今回はメインに松坂豚を選びました。3000円のコースです。
お天気はあいにくの雨。かなり強く降っていました。
前回はノンアルコールのシャンパンでしたが、今回は赤ワインを試すことにしました。ノンアルコールって単に葡萄ジュースじゃないの?と思われるかもしれませんが、ワインを作ってからアルコールを抜いたものがあるのです。
後口がはやりジュースとは違います。ワインの渋みをちゃんと感じます。
一口飲んだら、食べる心構えができました。
さ、楽しいランチの始まりです!
前菜
帆立貝 ボモナファームのトマトと夏野菜 ガスパチョソース
シェフが自らお皿を運んで来て説明してくれます。
地元のボモナファームという契約農園で育ったトマト、フランスからの野菜と地元の野菜を上手く組み合わせているようです。
帆立貝は旨味がとっても際立っていました。たぶん帆立か魚介の出汁で加熱したのではないでしょうか。帆立貝の上に乗っかったソースがやたら美味しかったのですが、何だったかの覚えていません(汗)私らしいといえば私らしいので笑って許してくださいませ。
同じお皿でも角度を変えると表情が変わります。それも写真の楽しさですね。
スープ
新玉ねぎの冷製スープ 新茶のジュレ
メニューを見たときは、また新玉ねぎかぁと思ったのですが、食べてびっくり!玉ねぎ臭くない。あっさりとした甘みと最後にほんのりと玉ねぎっぽいコクを感じるだけでした。
中に入っているジュレは伊勢茶の新茶です。鈴鹿山脈から広がる伊勢茶畑は、今ちょうど新茶のシーズンです。苦味もなくスープの味を邪魔することもなく、なかなか良い組み合わせでした。
メインディッシュ
松坂豚 黒オリーブのソース 季節の野菜を添えて
2切れの大きなポークスライスがどんと出て来ました。
良い匂いが漂います。ますますお腹が空きます(笑)
松坂だけかもしれませんが、松坂豚はブランド豚として今売り出し中です。クセがなく、甘みはほんのりとだけで、甘過ぎることがないのに強さがある松坂豚の大ファンです。
シェフが言うには低温の油で加熱しましたということでした。私はさらに質問してみました。
「コンフィとは違うの?」
「コンフィは90℃なのですが、これは70℃で調理しました」ということでございます。
さて、どんなお味に仕上がっているのでしょうか。
表面がピンク色ですから、ちゃんと加熱しているのか心配になりますが、中まで暖かく火入れは完璧でした。柔らかくて脂肪分も気にならずにあっさりと食べ進みます。
ソースは、松坂牛と仔牛のソースにブラックオリーブを加えたものです。
前回の松坂牛のときもそうでしたが、サンセリテのこのソースがフレンチ好きにはたまらない魅力となっています。
ブロードというのでしょうか、滑らかなフォンドボーに塩気が少なく感じますが、旨味がたっぷりなので脳が満足する塩梅となっています。
野菜は量も種類も適度にチョイスされていて、季節のアスパラガスやポテトがとっても美味しく感じました。
デザート
アイスクリームと甘夏(たぶん甘夏だったはず)のソース
蜜柑のソースをなぜこんなに綺麗な放射状に飛ばすことができるのでしょう!練習したのかな?(笑)
アイスの上に貼られた薄いチョコが美味しかった。
バランスよく美味しいのですが、残念なことにお腹がいっぱい+脂肪が苦手なものですから、デザートは味見だけしてギブアップ。
そうなんです、クリーム系はお腹が痛くなるので控えめにしています。今回はスープもクリーム入っていたので、デザートのアイスを食べるのは無理でした。
次回からデザートなしでお願いできるのかな。デザートたべないとシェフががっかりするだろうけど、プティフールで充分なんですよ。食べなくても気を悪くされないならアイスクリームは残したいものです。
そんなことを考えながら、今月はコーヒーを!
隣のテーブルからとっても美味しそうな香りが漂っていて、私の月に一杯限りのコーヒーはサンセリテでいただくことにしました。確か、契約コーヒー店でオリジナルのブレンドを頼んでいる珈琲だったはず。
とっても濃いコーヒーに満足しながら、お決まりのプティフールをいただきました。
もうお腹いっぱいなので、アプリコット入りの自家製チョコレートを食べました。
隣に並んだキャラメリゼしたマドレーヌは泣く泣く断念いたしました。
オープンして1年4ヶ月になるサンセリテ。12席の小さなレストランなので、全部ではないですけど、シェフが調理の合間に自らお皿を運んで説明してくれます。
予約ルールやお値段も少し改正(7月から)して工夫しているようです。
場所が場所だけに車でないと来店できないから、ワインはそれほど需要がないと言っておられました。残念だなぁ。美味しい料理には美味しいワインで相乗効果があるのに・・・と、思いながら、私も運転してきているので飲めません。
いつかサンセリテでワインを飲みつつ、肉料理に舌鼓を・・・というのが当面の課題になりました。
来月のランチを楽しみにしています。
キュイジーヌ フランセーズ サンセリテ
住所:住所松阪市下村町字坊山1964−5
営業時間:11:30〜15:00 18:00〜22:30
定休日:水曜日 第1火曜日
ウエッブサイト:http://sincerite-0215.com/