祇園にし 八寸

FOODIE RESTAURANT

祇園にしは出汁がテーマ!京都は祇園祭でした!

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興味ふかいお店があるとグルメ仲間から情報が届いた。早速HPをチェックすると、出汁に重きを置いていると説明があった。

そういえば私のバイブルのなかに、服部先生著作の出汁やスープに関する本があったはず。写真などはなく、文章でスープや出汁についての基本を解説されているものだ。その本を読んでから以前より煮物が上手に作れるようになったので、ご利益があった本です。

気になり始めるとどうしても行きたくなる。人気店なので早めに連絡すると予約がとれました。なんとラッキーな!

 

それにしても平日なのに京都、八坂神社周辺は人が多い。聞こえてくるのは日本語ではない言葉も多い。足を踏まれないように八坂神社のほうに進み、鳥居の前の交差点を右に、緩やかな登り坂を数分あるいてさらに路地に入ると『祇園にし』が見えてきました。

祇園にし 看板

開店時間の少し前に、準備が整って暖簾が掛けられました。

祇園にし 外観店内はひんやりと涼しくて、カウンター席に座って一段落。

さあ、楽しいお昼ご飯の時間です!

祇園にし カウンター

カウンター席は調理をしているところを見ることができるので大好きです。

外が暑かったので、ソーダ水を注文しました。残念ながら写真を取ってないのですが、『能勢ミネラルソーダ』という炭酸水です。弾ける気泡が元気いっぱいのソーダ、甘みがなくすっきり透き通った味がして、炭酸が苦手だと思っていた私でも無理なくゴクゴク飲めたのには驚きです。なぜだろうと思ったのですが、たぶん後口の良さでしょうか。甘みと飲み心地が関係あるのかもしれません。

 

長芋素麺

まずは先付け。重みのあるガラスの器で涼しげです。

祇園にし 長芋そうめん

素麺かと思ったら、長芋の素麺仕立てでした。

ジュンサイと雲丹。穂紫蘇の香りが爽やかでした。冷たいお出汁がとても心地よく、イッキで終了(笑)

祇園にし 長芋そうめん2

 

スッポンの真薯

椀物はスッポンの真薯です。小さな焼き餅とネギ入りです。針のように切った生姜がアクセントになっていました。

色目が控えめなのですが、この塗り椀が素晴らしく引き立っていました。かなり年代物のお椀ということでした。

スッポンの出汁は個性控えめで、スッポン苦手という人でも大丈夫かと思います。

祇園にし 椀物

 

剣先烏賊とシマアジ

お造りは、甘みがあってとろけるような噛みごたえの剣先烏賊。そしてぷりぷりの弾力のシマアジ。

鯵系が苦手と思っていた私も、最近シマアジの美味しさがわかってきましたので、たいへん美味しくいただきました。

祇園にし お造り

 

八寸

北海道のトウモロコシで濃厚なコーンムース。

オレンジの小鉢は再度長芋と北海道のスーパーフルーツトマトのジュレを組み合わせたもの。

もずく酢

白和え

そして私にはシャキシャキした白い野菜(忘れてしまいました)にトマトエキスのソース掛け。他の人には蟹身が乗っていました。

祇園にし 八寸

 

準備をするところをカウンター越しに見るので、何してるのかと思ったら・・・鉾の飾りでした。

祇園にし 八寸 鉾飾り他のお客さんが口々に朝の鉾巡行の話をしています。え?祇園祭りの真っ最中、しかもその日は四条河原町まで鉾が通る日なのだそうです。

食べたい一心で来ただけなので、京都がそんな日だったなんて・・・世間知らずもここまでくると恥ずかしいなと思った次第です。

 

稚鮎の天ぷら

先日大阪で食べた稚鮎の天ぷらより少し大きめのサイズではありましたが、美味しい鮎でした。満願寺唐辛子の天ぷらと、タデという草の素揚げ添え。天ぷらの下に山椒と醤油をベースにしたタレが潜んでいまして、それが鮎にとっても合いました。

祇園にし 天ぷら 稚鮎

目の前でダイナミックに揚げられた天ぷらです。しかしながら、最近天ぷら専門店の天ぷらを食べている私には、揚げた衣の表面が均一の火通りになっていないというのがわかります。やっぱり油の前につきっきりで揚げているのとは差がでると思いました。

 

鮑の冷製

蒸し鮑と桃とイチジクのマリアージュ!これは大層美味しい一皿でした。上に掛けられたジュレ状の出汁が美味しくて、甘さ控えめな桃とイチジクが味を邪魔せず楽しめました。

祇園にし 鮑と果物

他の人にはオマール海老でした。やったね、海老食べられなくて、鮑になってよかったわというのが本音です(笑)

 

鱧ご飯

最初に入店した時に、カウンターの向こうで店主がシャキシャキ鱧の骨切りを始めたのです。いつ出てくるのだろうと思ったら、最後の最後で登場しました。

しかも釜炊きの鱧ご飯!みんなのテンションが一気に上昇しましたよ。

鰻と牛蒡の炊き込みご飯です。

祇園にし 鱧ご飯たぶん土用の鰻を意識しているのでしょうが、ビジュアルは櫃まぶし(笑)

女将さんが手ずから盛ってくれた鱧ご飯です。お漬物は、水茄子、瓜と明太子、昆布でした。お味噌汁は写真なしです。

これは完璧なご飯でした。

祇園にし 鱧ご飯2

 

西瓜のグラニテ

私には西瓜のシャーベット。貴腐ワインのジェルトッピングです。

クリームを使っていないシャーベットは大歓迎。西瓜の自然な甘さも程よくて、とても美味しくいただきました。

祇園にし スイカのグラニテ写真はないですが、マイセンのデミカップに濃いめのコーヒーもでました。

他の人には、マンゴームース!キラキラと輝いていましたよ。

大きなグラスでたっぷりの量でした。食べた人の感想は、そこいらのスイーツ屋さんのより美味しいということです。

祇園にし マンゴームース

このパフェを私が食べると・・・食道と胃が(腸も・・)焼けただれてしまうことでしょう。私にはそういう刺激性のあるものなのです。

アレルギーがたくさんある私に、きちんと対応してくださった店主さん、ありとうございました。私だけ手間がかかることがわかっているだけに、感謝でいっぱいです。

 

抹茶のマカロン

自作のマカロンだということです。

クリームが外のメレンゲとよく馴染んで美味しいマカロンでした。

祇園にし マカロン

最後は外まで店主と女将さんに見送られてお店を後にしました。

 

感想

お料理はたいへん上質で美味しいものでした。塩加減も、出汁加減もプロの技に接して大満足。

厨房の隅に掛けられた包丁はよく手入れされていて、見事でした。家庭の包丁とは全然違います。

しかし、行く前にもっとネットで情報を調べておくべきでした。入店が12時〜12時半となっていたのに気がつきませんでした。そのくらい予約がとれたのが嬉しかったのです。

一斉スタートのお店でした。

私が入店したのはちょうど12時。注文した炭酸水を用意するのものんびりしていて、飲み物が来たのに料理の準備が始まらない。どうしたのかと思っていたら、最後の組が座った12時半におもむろにお料理開始でございました。

それだけならまだよかったのだけど、注文のコースが違い、皿数の多い組と少ない組。多い皿数に合わせて出すので、少ない組は待たされるのです。しかも多い組の人が一皿食べ終わって次のお皿までにちょうどよいタイミングを見計らっているようで、少ない組の人はかなり待つことになるのです。

おぉ・・・知らなかった。冷たいお料理が多いのにこの遅さはなんだろうと不思議に思って観察してしまいました。そういうことだったのですね。

そしてお料理は天ぷら以外は美味しくいただきました。

お料理以外では、お茶が・・・暖かいお茶が熱くない。しかも、一口しか飲んでなくてたくさん残っているのに、その上に足すのでちっとも熱くない。いや、温くもない。

最後のほうでどうしても耐えかねて、熱いお茶に入れ替えてくださいとお願いしてみたら、確かに飲むには火傷をしない安全な温度でしたが、熱くない。ぬるい・・・という感じでした。にこやかに運んでくれたので、ここではこれがデフォなのでしょう。

ポットで保温しているお茶なのかな・・・。

ほうじ茶とか番茶の種類で、変わった香りがありました。あぁ、そうなんです、この手のお茶は淹れ方があるんですよ。たぶんここの人はお茶飲まないんだろうなと思った次第です。

 

一斉スタートは苦手ですが、でも、やっぱり行ってよかったと思います。

 

 

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