キュイジーヌ・フランセーズ・サンセリテに訪問するのも4回目となった。
もっと頻繁に食べに行きたいが、月1のランチと決めている。待ち遠しいくらいで訪れのが美味しく感じるのではないかと思うから。
事前に予約の電話をすると、その日はシェフが自ら電話に出た。予約時にどのコースにするのか伝えなくてはいけないのでシェフに相談できるのはラッキーです。
メインを迷って、魚にしようか?と聞いてみた。シマアジだというので、ん〜〜と言葉を濁すと、「鴨はいかがですか?」と助け舟を出してくれました。
前回は仔羊だったから、今回はぜひ鴨を試してください!と背中を押されて大好きな鴨に決定です。
さあ、楽しいランチの時間です!
前菜
タスマニアサーモン 赤貝 ガスパッチョ ディル風味の乳化ソース
綺麗なカーブを描いた白い曲線がディル風味のソースです。
オクラの横に見えるオレンジ色のソースがガスパッチョ。両方を混ぜ合わせてサーモンに絡めて食べることにしました。
サーモンは北海道さんの紅鮭より色が薄く、細かな脂肪が全体に満遍なく張り巡らされている様子で、断面からはプリプリ感が感じられます。
ディルの香りは抑えめで、サーモンの味を遮っていないという印象でした。
フルーツプチトマトや満願寺唐辛子などが味にわずかな変化をつけていて、楽しめた一品です。
スープ
トウモロコシのポタージュ
カップに入った暖かいトウモロコシのスープ。
地元のコーンと北海道のコーンを使っています。中には焼きトウモロコシの粒が入っていました。松阪牛脂を纏ったクルトン添え。
乳製品が苦手な私にはこのくらいが適量です。
メインディッシュ
フランス産 マグレ鴨 青呼称のボワヴラードソース 季節の野菜を添えて
新蓮根、アスパラ、地元産のイチジク、右上の白い三日月状のものは根セロリのマッシュです。
低温調理の鴨です。脂肪の部分には細かな切れ目が入っていて、こんがりと焼きが入っています。柔らかい肉とこんがり香ばしい部分との融合はたいへん美味しいものでした。
さて、『マグレ鴨』って聞き覚えがありません。マグレ鴨とは、フォアグラ用に飼育された鴨のことです。フォアグラを取り出した鴨はどうするんだろう?と思っていたので、なるほどやっぱり食べるよねって納得です。
一口鴨を食べてみると、ふっくらと豊満な味が広がりました。噛み締めるとうっすらと甘みがあり、味の層が厚いと感じられます。
サンセリテのシグニチャーとも言えるソースは、松阪牛筋と仔牛のジュから作られてり、今回はそれに青胡椒でアクセントをつけたものです。
このソースの魅力でサンセリテに通っているといっても過言ではありません。
最後にフランス産の粉で焼き上げた自家製のパンでソースを拭って、綺麗に完食しました。
デザート
チョコレートのジェラードとオレンジ類
普通だとまずデザートが出てきて、それを食べてから暖かい飲み物が運ばれるのですが、紅茶を早めに出してもらいました。
乳脂肪が苦手な私に、特別仕立てのデザートです。
ジェラードだったら乳製品使わないですから、安心して食べることができます。
プラム風味のチョコをジェラードにして、オレンジと蜜柑の甘露煮(コンポート)を組み合わせていました。
通常メニューはティラミスとアイスクリームの組み合わせのはずです。
このガラスと木の可愛いティーポット、なかなか優れものです。
上に付いている丸いつまみを引き上げて→横に倒すと・・・茶葉の部分が引き上げられる作りになっています。
これだと紅茶が出過ぎることがないので一安心です。
お行儀が悪いのを自覚しつつ、カップにたっぷりと注いでいただきました。
通常はここにプティフールが登場するのですが、私はそれも断って、紅茶だけを楽しみました。 ドライプラムが入ったチョコレートがとっても美味しいのですが、今回はチョコジェラードを食べたので、プティフールは次回の楽しみにします。
お会計のレジのコーナーでマダムとシェフを交えて、ほんの数分おしゃべりタイムです。今回はジビエの話になりました。
といっても、近場で獲れる猪と鹿の話ですけど・・・(笑)
捕獲した時の処理の仕方で味が変わるとか、猪なら腿の部分、しかもシェフは芯腿が好みだと目を輝かせて言いました。それって、このくらいの丸いプリプリした塊の部分で、筋膜を取って中心の筋のないところだけ食べるわという私と意気投合です。
美味しい香りのする猪料理がありますよね?という私の問いかけに、あぁそれは・・・とすぐに正しい答えが帰ってくる心地よさ。
マダムはそんな私たちにちょっと引き気味で・・・
一度、魚も食べてみようかと言う私に、やっぱり肉ですよと応えるシェフ。肉付きなんですね、シェフも。
夏鹿を仕込んでいますので次回は是非にと、嬉しい情報をもらって楽しみが増えました。
ジビエの季節までもう少し。作る側も食べる側にも待ち遠しい季節がやってきます。体調を整えて臨みましょうぞ!
キュイジーヌ フランセーズ サンセリテ
住所:住所松阪市下村町字坊山1964−5
営業時間:11:30〜15:00 18:00〜22:30
定休日:水曜日 第1火曜日
ウエッブサイト:http://sincerite-0215.com/
みなさん、少し前にここに乗り込んできた私の下部、怒美〜を覚えてらっしゃいますか?
その怒美〜からイブサンローランのルージュを無事に受け取りました。
オレンジ系の口紅!とリクエストしたものの、一口にオレンジと言っても種類がすごく多い。選ぶのがたいへんだったと愚痴っていた怒美〜でしたが、すごく良い色を選んだので私の機嫌も上々です。ご褒美に下部ランキングが少し上がりました(笑)
さて、その怒美〜ですが、近々旅にでるそうです。アルバイトで南の島に行くと言っていました。
写真を頼んでおきましたので、レポートを楽しみにして下さいね。