巨大な迷路の名古屋駅。略して名駅(めいえき)は新しいビルが立ち並び、地下や地上でアクセスできるようになっています。が、アクセスできる便利なことが迷路を生み出しているような気がします。
それでも、何度か行っているうちにようやく繋がりがわかってきました。
その日は雨。かなり本格的な雨模様だったので、傘を使わずに移動しようと、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら迷走しておりました。
気がつけばランチ時。たくさんお店があるのですが、人気店が出店しているエリアなのでどのお店も混んでいます。
ふとみると、セントラルタワーの文字が見えました。久しぶりにセントラルタワーのレストラン街に行ってみることにしましょう。
エレベーターで上階に上がり、レストランの一覧表を見ます。
あ、懐かしい「キハチ」の名前がありました。
キハチに初めて訪れたのは、今はもうないのですが銀座店でした。その当時はめずらしかったおひとりさまでの入店に、とても素敵な対応での心地の良いひとときに、それから幾度となくキハチに通ったものです。
お店の前には何人か並んでいたので、私も大人しく順番がくるのを待ちました。
通されたのは奥まったところにある4テーブルほどの区切られたエリアでした。
迷うことなく、プリフィックスの前菜・メイン・デザートの3皿のコースを注文しました。
前菜
コールドビーフのサラダ仕立て 紫蘇入りドレッシング
さっぱりとしたドレッシングで、シャキシャキ野菜の歯ごたえが心地よいサラダでした。
魚料理
鱈のグリル 鱈子(たらこ)クリームグラタン風味
真っ白でほっこりとした鱈(たら)に、鱈子を加えたグラタンクリームを乗せて、焼いたものです。
大ぶりな切り身に、鱈子が香るクリームなのですが、鱈子の味がほんのりと淡白な鱈の味に深みを出していました。
家庭で鱈子を加えてもこんな風にはなりません。これは美味しい一品でした。
付け合わせは茄子の素揚げ、ポテト、ブロッコリー、そして鱈の上にはディルが添えてあります。
デザート
マロンパイ
オリジナルのデザートはマンゴプリンだったのですが、いくらか追加するとマロンパイに変更できますというPOPをちゃんと確認していた私。
マンゴがNGという大義名分がありますから、迷わずマロンパイをお願いしておりました。
マロンパイと言っていますが、パイ生地とマロンクリームを交互に重ねたマロンミルフィーユです。パイ生地のサクサク感を出すために、このマロンパイは各店舗で作っていると説明がありました。
この時期このマロンパイを食べずして、秋が終わらない〜と心のなかで叫びました。
そして運ばれてきたマロンパイ。最初見たときの感想が、「デカい!!!」
しかも、とっても重そう〜〜です。
マロンクリーム、生クリーム、カスタードクリームの、3種類のクリームをパイ生地を挟んで2層から成り立っているキハチのマロンパイ。
栗の甘露煮が、TOPの飾りだけではなく、クリームの層の中にも刻んでたっぷりと隠れています。
熱い紅茶が届いたところで、おもむろにフォークを持って戦いの火蓋が切られました!
柔らかさと軽さと重さが混在しているクリーム層の中に、パリっとしたパイ生地がなぜかとってもよく馴染んでいます。三位一体とはこのことかしら?
私にとってはかなりヘビーな戦いになり、5回ほど休憩しながらようやく完食しました。
名古屋のこのキハチもとても感じのよい対応で、キハチらしい確固たるポリシーが感じられました。
満足、満足、大満足で、くちくなったお腹をさすりながらキハチを後にしたのでありました。
おかげで食後の名駅を元気よく散策できました。
キハチ 名古屋JRセントラルタワーズ
住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ 12階
営業時間:ランチ 11:00〜14:30 ディナー 17:00〜21:30
ウエッブサイト:https://www.kihachi.jp/restaurant-cafe/shoplist/nagoya/