ようやくこの旅のメインイベントとなったステーキディナーを紹介します。
「こちらです」と案内されたのが、銀座七丁目、新橋演舞場前の【銀座ひらまら】でした。きらきらしたお店の看板を見ながら入店し、鉄板が見えるカウンター席に座りました。
っていうか、鉄板ステーキの店だから、焼くところが見えるように作られているのです。
着席したところで、シェフが本日のお肉ですと立派な塊を見せてくれました。
すごい!
枝の肉を披露した後、調理台の上で周りの脂肪や筋を取り省く作業が始まりました。ひらやまではこれもショーの一部なんですね。
お肉の処理を見ながら、前菜がスタートしました。
まずは、北海道のタラバ蟹のコロッケ。上品に言うと、クラブケーキと言うものです。
私は蟹がNGなので、みなさんの食べっぷりを横目で見るだけでしたが、衣の中にはぎっしりと蟹身が詰まっておりました。
次は、大好物のイクラです。日本の茶碗蒸しに似たようなフランの上にたっぷりのイクラ。優しい味でとっても美味しかったです。
そこで、再びお肉の登場です。処理が終わってこんな綺麗な姿になりました。ちなみに宮崎牛です。
何グラムほど食べますか?と聞かれました。
少し悩んで、私は150gと応えます。ほんとは100gでも良いのだけど、薄いより少し厚みがあったほうが美味しいので150gを焼いてもらうことにしました。
お肉が焼ける間、まだまだお料理が続きます。
大好きな鮑です。
鮑にキャビアがたっぷりと乗かっていました。
そういえば、キャビア、久しぶりに食べました。子供の頃はキャビアの味がよくわからなかったのだけど、最近はお酒を飲むようになったからなのか、キャビアも美味しくいただけます。
次はタルタルステーキです。
生肉はちょっと・・・と思ったのですが、試しに一口食べてみるとあっさりと喉を通っていきました。気がつくと全部食べてましたよ。
濃厚なパンプキンスープです。これは、今流行りのバターっぽい南瓜です。
鉄板の上ではステーキが着々と準備中でございます。
お肉の下に白いものが見えるでしょうか?
スライスしたニンニクが敷かれており、その上にテンダーロインを置いて蓋を被せます。音を出さずに弱火でじっくりと焼き上げるのがひらやま流。
ちなみにサーロインは違う焼き方で、フィレ肉だけ低温加熱なんだそうです。
席にはステーキナイフがセッティングされました。
とても軽くて極薄のナイフは切れ味がよさそうです。フランス料理店などではフランス製の蝉のマークのナイフが多いですが、ひらやまでは日本製のナイフを採用しています。
あまりにも綺麗な刃だったので、このナイフもシェフが研ぐのですか?と質問したところ、調理用の包丁は自分で研ぎますが、このステーキナイフは業者さんに頼むそうです。そうでしょうとも、やっぱりこの状態はプロの技でしょうね。
いよいよ真打のステーキが登場しました。
凛々しい姿にほれぼれしてしまいました。
しかも焦げ目が付いてない、大人しい姿です。熱が全体にまわっている様子で、味を想像してごくりと喉がなりました。
焼き具合はミディアム!
中まで熱が十分に生き渡っており、柔らかく、肉の味がとても上品に感じました。
しかし、150gにしては厚みがあって、大きいような気がします。他の人も「多いな・・・」と呟いております。
シェフに聞いてみると、「サービスしておきました」としれっと返されました。
ん〜〜、私のでも200gはありますよ。
そんなことを言いながらも完食いたしました。
満足です!!!
それから、サラダが出ました(汗)
まだ続くんですか?
確かにスタッフのみなさんが締めのご飯の準備をしています。
ガーリックライスかカレーを聞かれて、お腹いっぱいなのにカレーを選んでしました。
だって、ここのお肉で作ったカレーですよ。食べずに終われるわけがない。
肉肉しい、そして美味しいカレーを食べると、デザートタイムです。
でも、デザートは無理。どうしても無理。お腹いっぱいなんですもの。
紅茶を淹れてもらって、美味しそうなプリンは見るだけで終わりました。色が薄く見えますが、なかなかどうして。香り高い美味しい紅茶でした。
お腹いっぱいすぎて意識朦朧としているところに、紙袋が渡されました。
お夜食にでもどうぞという小さな箱は、ハンバークのサンドウィッチが入っていました。
ありがたく翌日のお弁当にいたしました。
銀座ひらやまは、美味しいステーキを提供するためにいろんな仕掛けがあるということがわかりました。
ステーキを焼くというパフォーマンスに全力を注いでいます。そのことがわかったので、どのお皿もありがたく美味しくいただきました。
次はいつ行けるかわかりませんが、一期一会の精神で心ゆくまで楽しみました。